香道翠風流の特色

客の視点から

福岡県の旧柳川藩に伝わる香道を、大正年間に流祖 江頭 環翠(かんすい)が再興し、翠風流を創流しました。
環翠は「御維新の後だから」と大胆な改良を加え、煩雑な記載を、簡明な数式どおりの表記に改めました。さらに点前をする人ではなく、客の視点から香道を楽しむように、客に出される炉の数を明記する等の改良を加えていきました。
それでも戦前は、毛筆縦書きでした。

 

明快な「構造表」

長女の江頭 翠山(すいざん)は、戦後の高校教師経験から、横書きと「構造表」を用いる方式を着想し、完成させました。
「構造表」は、証歌の心象風景を、組香で表現する香道の本質を明快に示します。
翠風流香道の特色は、この「構造表」を用いてわかりやすく香道の本質を伝える点にあります。


二世 江頭 翠山 「構造表」を完成


充実した講師陣

 

段階的なテキスト

さらに、翠風流香道は、創作も重視します。和歌のテーマに沿って、自らの組香を創作するのです。創作によって、香道の世界が大きく拡がります。
翠山は、段階的なテキストも整備し、教えやすく学びやすい翠風流香道を確立。各地教室に弟子を派遣し拡がりを見せています。


段階的に進むテキスト

平成21年(2009年)、一般財団法人 香道翠風流が設立され、組織的体制も整えられました。


三世 江頭 翠洋(すいよう) 2017年~

PAGETOP